高等教育の修学支援新制度 Learning Support
修学支援新制度と確認申請
2020年4月より、大学等における修学の支援に関する法律に基づき、文部科学大臣により対象校として認定された場合に授業料等の減免や日本学生支援機構の給付型奨学金の支援が行われます。本校は、次の申請書により機関要件の確認申請を行い、2019年9月20日付けで制度の対象校として認定されました。
制度内容について
修学支援制度、（給付型）奨学金の詳細については、文部科学省や日本学生支援機能のWEBページをご覧ください。
自己点検・自己評価について
目的
自己点検・自己評価は、教育理念に則り、水準の向上を図り、教育目的を達するため、自ら点検及び評価を行うものとする。
自己点検・自己評価の方法
- H25年度から、年度末に自己評価表小項目192項目を用いて、教員が自己点検・自己評価を行う。
- 評価基準は「できている」：３、「一部できている」：２、「できていない」：１
- 各小項目で平均値を出し、項目ごとに分析し課題を明らかにする。
- 大項目と主な項目
| 大項目 | 小項目 |
|---|---|
| １．教育理念 ・ 目的 | １）学校の教育理念・目標の設定 ２）教育理念・目標の達成 ３）教育理念・目標の点検、見直し ４）学校の将来構想の明確化 |
| ２．学生の受け入れ | １）学生募集の方法 ２）入学者選抜方法 ３）学生募集の広報 ４）学生定員の質・量的充足状況 ５）学生募集に関する分析・評価体制 |
| ３．学生生活への支援 | １）健康管理 ２）学生相談室、進路相談室の設置と対応 ３）課外活動・ボランティアの支援体制 ４）自治会への支援 ５）福利厚生 |
| ４．教育課程 | １）カリキュラムの立案 ２）カリキュラムの効果的編成 ３）カリキュラムの点検・見直し |
| ５．教育活動・教育指導のあり方 | １）学習支援（ガイダンス） ２）授業の計画的遂行・調整 ３）授業科目の担当・時間 ４）教育方法の工夫・研究 ５）授業評価 ６）単位互換 |
| ６．実習指導体制 | １）実習施設の要件 ２）実習場の開発 ３）実習指導者の能力開発 ４）実習指導体制 |
| ７．研究・研修活動 | １）研究・研修活動の財政面の整備 ２）教員の研究活動 ３）研究成果の発表 ４）研修活動への積極的参加と教員の活動 |
| ８．組織・管理運営 | １）学校の組織と関連組織の整備 ２）講師・実習指導者の要件 ３）教員人事の適正配置 ４）職員の職務分掌 ５）会議への参加運営 ６）学籍の管理 ７）卒業生の進路 ８）資格取得（国家試験）合格状況 |
| ９．施設設備 | １）校舎の整備と管理 ２）学生支援施設の整備と管理 ３）図書室の整備と管理 ４）教材の整備と管理 |
| １０．社会への貢献 | １）地域との連携と社会への啓蒙 ２）近隣関連施設との連携 |
| １１．予算 | １）事業計画 ２）予算の執行 ３）経営意識 |
| １２．学校評価 | 自己点検・評価体制 |
自己点検・自己評価の結果
本校では、平成25年度から、自己点検・自己評価委員会を設置し、本校の教育・研究、管理・運営、施設・設備等の自己点検・自己評価を行っています。
「１ 教育理念・教育目的」や「２ 学生の受け入れ」をはじめ12の大項目について192の小項目から評価を行い、点数評価をいたしました。
その結果は、次の通りです。
| H29 | H30 | R元 | R2 | R3 | R4 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| １ 教育理念・教育目的 | 2.52 | 2.52 | 2.60 | 2.50 | 2.75 | 2.65 |
| ２ 学生の受け入れ | 2.40 | 2.36 | 2.65 | 2.65 | 2.60 | 2.59 |
| ３ 学生生活への支援 | 2.66 | 2.58 | 2.71 | 2.70 | 2.68 | 2.65 |
| ４ 教育課程 | 2.75 | 2.64 | 2.72 | 2.73 | 2.85 | 2.74 |
| ５ 教育活動・教育指導のあり方 | 2.60 | 2.57 | 2.66 | 2.54 | 2.60 | 2.50 |
| ６ 実習指導体制 | 2.66 | 2.69 | 2.57 | 2.49 | 2.54 | 2.51 |
| ７ 研究・研修活動 | 1.76 | 1.85 | 1.99 | 1.67 | 1.77 | 1.58 |
| ８ 組織・管理運営 | 2.50 | 2.49 | 2.76 | 2.66 | 2.64 | 2.52 |
| ９ 施設設備 | 2.88 | 2.71 | 2.70 | 2.48 | 2.54 | 2.53 |
| １０ 社会への貢献 | 2.40 | 2.24 | 2.42 | 2.19 | 2.16 | 2.21 |
| １１ 予算 | 2.40 | 2.43 | 2.69 | 2.59 | 2.79 | 2.51 |
| １２ 学校評価 | 2.70 | 2.49 | 2.70 | 2.64 | 2.78 | 2.82 |
| 平均 | 2.52 | 2.46 | 2.60 | 2.49 | 2.56 | 2.48 |
第三者評価
令和５年８月８日（火）に「徳島県鳴門病院附属看護専門学校関係者評価委員会規程」に基づき、第１回徳島県鳴門病院附属看護専門学校関係者評価委員会を開催
会議での主な意見
- 自己点検・自己評価について
令和４年度は評価が低下しており、中でも、研究・研修の評価が低い。教員一人一人が、専門領域に関することなど、テーマや目標を持ち教育に取り組む必要がある。また、日々でてくる多くの課題を研究につなげることで、学生支援にも生かせるのではないか。教育活動や教育指導のあり方については、講義や実習での学生評価を継続し、結果を分析することで教育目標や教育課程の点検、見直しにつなげていく。
- 看護学校の受験者増加や入学定員充足について
令和4年度の徳島県内の就職率や国家試験の合格状況などからも、よく努力されていることが伺える。県内の就職率や国家試験の合格状況、母体病院との教育連携などについて、もっと積極的に宣伝していくとよい。
- 学生支援について
学習については、入学前から開始し、日々の学習や個別支援などの成果が出ている。今後はICTを活用するなど学習方法の工夫が必要である。
多様な学生に対しては、個別支援を継続すると共に、スクールカウンセラーと協力し対応していく。カウンセリングをより多くの学生に活用してもらうための体制を整える必要がある。
第三者評価に基づく本校の対応
自己点検・自己評価については、令和４年度は大項目12項目のうち10項目が低下した。令和４年度も新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、講義や実習の変更、また、新カリキュラム導入への対応も必要となった。
このような教育体制の変更は、教育への不安や混乱を招いたのではないかと考える。低下した項目については、各教員が課題を共通認識し、改善にむけ取り組んでいく。
また、本校の特色である母体病院と協力し教育に取り組んでいることや、実習病院が隣接していることのメリットなど、本校の魅力を発信し、受験者の増加や入学定員充足にも努めたい。