血液検査
業務内容
赤血球・白血球・血小板などの血球数算定と、血液塗抹標本、骨髄塗抹標本などの顕微鏡での鏡検を行っています。また、止血に関する検査の凝固・線溶系検査、血小板凝集能などを行っています。
測定機器紹介
多項目自動血球分析装置
- 処理能力
150検体/1時間 - 血球計数、白血球分類、網赤血球の測定なとの計数・分類を行います。
全自動血液凝固分析装置
- 処理能力
最大400テスト/1時間
6項目(PT、APTT、Fib、複合因子T、FDP、Dダイマー)の
血液凝固線溶検査をを行います。
血小板凝集能測定装置
- 処理能力
約10分/1検体
この検査でわかること
血球数算定、白血球分類
赤血球、白血球、血小板等の数を測定することにより、出血や炎症の有無等を調べます。また、ヘモグロビン量を測定し、正常以下に減少すると貧血と診断されます。
白血球を好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球と5種類の細胞に分類し、急性の感染症や、アレルギーの診断に役立てます。また、顕微鏡を用いて詳しく細胞を分類することで、白血病などの病気の診断に利用します。
骨髄検査
造血の主役である骨髄を検査することで、作られた血液細胞の異常の有無や、血球が作られる工程での病気の推測、または腫瘍細胞の転移の有無等を検査します。
腸骨を穿刺し、細胞を採取した骨髄液をうすくのばし、染色して顕微鏡で見ます。
凝固・線溶検査
出血をしても正常に止血が行なわれるのは、血液の中にある凝固因子の働きが大きく関与します。
出血傾向等を詳しく調べる検査です。それから、循環器疾患患者さんの薬のコントロールの指標となる検査項目もあります。
血小板凝集能検査
止血の中心的役割りをする血小板の働きを見る検査です。それから、血栓症の予防、治療のために抗血小板剤を使用されている患者さんの薬剤の選択、投与量の決定、および治療経過のモニターとして利用されています。
当院脳ドックの検査項目の1つにもなっています。
スタッフからひと言
診療に不可欠な情報発信源として、信頼されるデータを迅速に正確に提供することを心がけています。