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理事長・病院長 住友 正幸
この度、令和7年4月1日付で理事長(病院長兼務)を拝命いたしました。重責に身の引き締まる思いです。当院は徳島県が設置する地方独立行政法人徳島県鳴門病院として開設されてから13年目、前身である健康保険鳴門病院の開院から73年目を迎えました。これまで歴代理事長、病院長の築いてこられた「鳴門病院」の諸施策や、今年度から4期目となる「地方独立行政法人徳島県鳴門病院・中期計画」を、さらに加速度的に押し進めたいと念じるところです。
私の考える法人運営の基本は、次のみっつです。ひとつ目は、法人理念および定款にありますように、その設立目的は「徳島県民の健康な生活の確保」です。これを常に忘れずに行動してゆきたいと思います。
ふたつ目に、その行動のあり方は、病院理念にありますように、「安全な医療を親切に提供すること」です。安全な医療提供のためには、常に新しい正確な知識と技術を磨いてゆきます。また、「親切」はかつて「深切」と書いて「深く切に、思い遣(や)ること」。県民を、患者さんを、そして職員(チームメイト)同士を、深く切に思い遣れる倫理的な法人組織でありたいと思います。
みっつ目は、職員全員で経営意識を持つことです。現在、医療界は当院も含め、大変厳しい状況にあります。県民医療に貢献するためには、何より経営基盤を健全にすることが急務です。県民に支えられた病院として、全職員で健全経営を目指します。
法人運営は「第4期中期計画」に沿って進化させてゆきます。何よりも、患者さんはもちろん、医師会の先生方、研修医や新人職員に選んでもらえる、魅力的な病院を創ってまいります。
先進医療としては、「なると脊椎・手の外科リハビリセンター」を令和7年4月に開設致しました。当院の先進的医療である「脊椎脊髄センター」「手の外科センター」で手術を受けられた患者さんの術後リハビリテーションを外来でも補完し、さらなるQOLの向上を目指しています。
徳島は全国の中でも高齢少子化(邉見公雄・地域医療・介護研究会JAPAN代表の言葉)の先進県です。これを逆に魅力とできる医療を進めます。高齢者医療(救急医療、QOLの向上、倫理的配慮など)を守れる病院、出産・育児の中心(無痛分娩、産後ケアなど)となれる病院であり続けたいと思います。
これからも徳島県鳴門病院は「理念」、「倫理」、「経営」を中心軸とし、地域と患者さんに寄り添った医療を提供してまいります。行動指針は「傾聴・共感・尊敬・感謝」。やさしい深切な医療で、信頼される強い病院創りを目指します。
今後とも、ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。