生理機能検査 PHYSIOLOGY
業務内容
生理機能検査室は、安全・親切・丁寧を検査方針に、快適な検査空間を提供できるよう心がけ、検査を行っています。
多様な検査項目に対応するため、知識および技術の向上に日々努力しております。
当院、生理機能検査室で行っている検査を、簡単に説明します。
この検査でわかること
心電図・運動負荷心電図検査
心臓の電気的活動を四肢と胸部6箇所につけた電極で記録したものが心電図です。おもに、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や不整脈を診断するための検査です。また、運動負荷心電図検査(マスター負荷心電図)は、運動前後の心電図変化を調べます。画像サーバー導入により、電子カルテ上で心電図波形の確認や過去データの検索が行えるようになっています。
ホルター心電図検査
携帯型の機械を体に装着し、心電図を24時間記録します。取り外し後に解析を行います。24時間記録することによって、通常の心電図検査で見つけられなかった不整脈などの心電図異常が検出出来ることがあります。
(機械の取り付けおよび取り外しのため2度来院願います。)
自律神経機能検査
心電図の一拍、一拍の間隔変動を調べて自律神経機能を推測する検査です。
肺機能検査
肺活量に代表される肺の機能を調べる検査です。気管支喘息や肺気腫などの診断に使用します。一般的な、肺活量、努力性肺活量に加えて、指標ガスを用いた、機能的残気量・肺拡散能力検査も行っています。
呼気NO検査
好酸球性炎症のバイオマーカとして、呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)を測定します。一定の呼気流量で10秒間呼出し、約1分後に結果が出ます。
呼吸抵抗検査
空気の通りにくさと肺の膨らみにくさの2種類を「抵抗」として解析しています。
ABI/TBI検査
ABI検査は、両手、両足首の血圧を同時に測定し、骨盤内~下肢にかけての動脈の狭窄や閉塞の程度(ABI検査)、および動脈硬化の程度(baPWV)の推測を行う検査です。
TBI検査は、両手、両足母指の血圧を測定し、ABI検査より末梢の血管の血液循環を調べる検査です。
指尖脈波
手足の指にセンサーを付けて、指の血流を観察する検査です。
神経伝導速度
末梢の運動神経や感覚神経を電気刺激により興奮させることで、その反応を筋肉や神経上から記録し、末梢神経の機能を評価する検査です。
心臓超音波検査
超音波を用いて心臓の機能や弁膜症の有無などを非侵襲的に調べる検査です。
医師による、食道内に専用のプローブを挿入し、食道側から心臓を観察する経食道心エコー検査も行っています。
頚動脈エコー検査
超音波を用いて、頚動脈の狭窄や閉塞の有無など、動脈硬化の診断に用いられる検査です。
血管超音波検査
下肢静脈・動脈エコー検査や腎動脈エコー検査を行っています。
下肢血管エコー検査では深部静脈血栓症、静脈瘤、閉塞性動脈硬化症など、腎動脈エコー検査は、腎動脈狭窄症の診断のために有用な検査です。
トレッドミル検査
トレッドミル(医療用ルームランナー)で運動しながら、心電図の経時的変化を調べる検査です。看護師が付添い、医師が検査を行います。
CPX(心肺運動負荷試験)
心臓リハビリテーション用の運動処方を行うための装置で、エルゴメーター(自転車漕ぎ)で運動をしながら心電図監視の下、酸素消費量、二酸化炭素排出量などを測定し運動耐容能を調べる検査です。
脳波検査
脳の活動によって生じる電気変化を調べる検査です。主にてんかんや脳の異常などについて調べます。通常脳波と睡眠脳波があります。
睡眠時無呼吸検査
以下の3種類の検査を行っています。
- 睡眠時無呼吸検査(簡易法)
おなかに携帯型の機械をベルトで装着し、鼻と指にセンサーを付けて睡眠中の無呼吸の有無や頻度を調べます。
ご家庭に機械を持ち帰って検査をしていただき、翌朝9:00に機械を返却していただくようになります。
(機械の取り付けおよび取り外しのため2度来院願います。)?
- 終夜酸素飽和度測定
血中酸素飽和度を測定する検査です。睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査です。
ご家庭に機械を持ち帰って検査をしていただき、翌朝9:00に機械を返却していただくようになります。
(機械の取り付けおよび取り外しのため2度来院願います。)
- PSG検査(精密法)
複数のセンサーを体に装着(脳波、眼球運動、顎筋電図、心電図、呼吸、SpO2、体位)します。複数のセンサーを装着することで、睡眠の状態や血中の酸素および呼吸の状態が分かります。
検査後、データを解析することにより、睡眠時無呼吸症候群の有無や程度が分かります。
(睡眠時無呼吸検査の精密法となり、一泊入院して検査します。)