MRI検査 MRI
徳島県鳴門病院では、2台のMRI装置が導入されています。
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3T MRI「MAGNETOM Skyra」
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1.5T MRI「Vantage Fortian」
3T MRI「MAGNETOM Skyra」の特長
検査環境の面
装置は70cmのワイドな空間を有していますので、閉所が苦手な方でも安心して検査を受けやすい環境となりました。その安心感や快適性により体動や鎮静の減少への期待や、重傷や肥満、脊柱後湾など特殊なニーズを抱える患者さまへの対応など、MR検査の可能性を大きく拡げることができるようになりました。
また、従来のMRIは局所の検査しかできませんでしたが、必要に応じて最大では全身検査も可能になりましたので、より病気の診断に役に立ちます。
3TのSNRを生かした検査
3.0Tの高磁場を利用することにより、より高分解能で高コントラストな画像を提供できるようになりました。
- 頭部領域では、脳血管の描出能力は大幅に向上しますので、小さな動脈瘤や走行異常などの血管病変の診断能が上がります。また、短時間で高分解能な3D撮像が可能になります。
- 腹部の息止め撮影でも、短時間に、薄い3Dスライスを取得できるようになります。そのため従来よりも微細な病変を見つけることが可能になりました。また、Diffusion(拡散強調画像)による、造影剤を使用しない、腫瘍の指摘率もさらに上がります。
- 乳腺領域
乳腺MRI検査は乳がんの診断に有用であることが近年認知されています。特に、造影剤を用いるDynamic撮影による乳がんの描出能は他の検査法と比べても優位性が高くこの場合も、3Tにより緻密な撮影が可能になっています。 - 整形外科領域
肩関節、膝関節の専用コイル、手指などで使用する局所超高分解能コイルなどを用いることでさらなる受信効率が得られ3.0T能力を生かした、今までにない高分解能撮影を行うことができます。また、それらのコイルを組み合わせることで撮影部位を限定せず、さまざまな部位で高分解能画像を提供できます。
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膝関節
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腕神経叢
1.5T MRI装置「Vantage Fortian」の特長
当院の1.5T-MRIは画像処理にAI(人工知能)を搭載しており、ノイズをAIが見極め低減することで、3.0T-MRIの半分の磁場強度でありながら3.0Tに匹敵する高画質が得られます。
また、婦人科領域画像(子宮・卵巣)は3.0T-MRIを超える、低ノイズ高コントラスト画像を実現します。
さらに、メーカー独自の撮影法(FBI)では造影剤を使用することなく下肢動脈血管撮影(骨盤から足先)を従来機の半分の時間で、より高画質な画像を得られます。
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① 頭部
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② 下肢動脈(非造影)
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③ 腎動脈(非造影)