外科 SURGERY

特色

当科は、開設当時から、主に内臓疾患と外傷を中心とした外科治療を行っています。
昭和61年には、日本外科学会認定医修練施設に認定され、昭和64年には日本消化器外科学会専門医修練施設にも認定され、現在に至っています。
内視鏡外科にも既に対応しており、低侵襲で安全確実な外科手術を心がけています。
以下に、当科での主な診療内容を掲示いたします。

消化器外科

当科の主たる治療分野です。消化管疾患および胆道疾患は、良性・悪性を問わず、幅広く腹腔鏡下手術を導入しています。
平成28年から導入された３Ｄハイビジョンスコープにより、さらに安全・確実な手術が行える環境にあります。肝疾患・膵疾患にも、幅広く対応しています。
胃癌・大腸癌・膵癌などの悪性疾患は、治療ガイドラインを参考にしつつ、個々に適切な術式を十分検討し、可能な限り根治を目指しています。
また、癌化学療法の進歩にはめざましいものがあり、これもガイドラインを参考に、最も有効と考えられる治療法を検討しています。
その際、副作用に対しても万全の体制で臨んでいます。
鼠径ヘルニアや腹壁ヘルニアにも、腹腔鏡下手術を導入し、できる限り再発させない手術を目指しています。
腸閉塞や急性虫垂炎・腹膜炎などの救急疾患にも、迅速に対応しています。

甲状腺および乳腺外科

乳腺疾患には、幅広く対応していますが、稀少疾患の場合は専門病院へ相談することもあります。
乳癌治療は、ガイドラインを参考に最も良いと思われる治療法を選択しています。
また、当科では形成外科と協力し、希望される方に限り乳房再建を行っており、その方法は、乳癌手術直後に続けて行う一期的再建です。
甲状腺癌をはじめとする甲状腺疾患や、副甲状腺疾患にも対応しています。

小児外科

主に、急性虫垂炎と鼠径ヘルニアに対応しています。
それ以外の手術を要する疾患は、ほとんどの場合、大学病院・小児外科に紹介しています。小児鼠径ヘルニアも、腹腔鏡下手術を希望される場合は、成人のヘルニアとは術式が異なりますので、小児外科に紹介いたします。

胸部外科

胸部外科疾患には、心臓、肺、縦隔疾患がありますが、当科では、気胸に対する胸腔鏡下手術、開胸を要する肺・縦隔疾患に対応しています。
胸腔鏡下に行う進行肺癌手術や食道癌手術は、専門性が高いので、専門医が在籍する病院へ紹介いたします。

心臓血管外科

心臓・血管外科疾患には、基本的に対応していません。

外傷

体幹の外傷に対応しています。特に、消化管や実質臓器の損傷に迅速に対応しており、緊急手術も行っています。
ただし、大血管損傷など対応できない場合もあります。その場合、多くは救急搬送の段階で、当院ではなく３次救急病院へ搬送されています。
なお、当科で対応していない疾患に対しても、ご相談いただけたら、もよりの専門病院等へ紹介しています。
当科では、基本的に各学会で推奨されているガイドラインに沿って、治療方針を決定いたしますが、各個人の背景（年齢・体力・基礎疾患など）に応じた治療（→オーダーメイド治療）を心がけておりますので、些細なことでもご相談いただければと思います。
また、手術だけでなく、術後のリハビリや緩和ケアにも力を入れており、地域に根ざした治療をご提供しております。

医師紹介

外科主任部長　総合内視鏡センター長　坂東 儀昭

外科部長　尾方 信也

外科部長　大塚 敏広

外科副部長　松本 亮祐